Axiomの地形編集モード「エディターモード」の使い方

2024-05-17 • 所要時間 15 分

Axiomの解説記事一覧

  1. Axiomの導入方法
  2. 建築の効率爆上がり!Axiomの建築モード「ビルダーモード」の使い方
  3. 本記事 山や森を創造しよう!Axiomの地形・大規模操作用「エディターモード」の使い方

高性能建築Mod「Axiom」の地形編集、大規模ワールド操作に特化した「エディターモード」の使い方解説です。

エディターモード

導入方法等は別記事をご覧ください。 建築に特化した「ビルダーモード」の使い方はこちらをご覧ください。

また、公式ドキュメント(英語)にはより詳細な情報が掲載されています。

解説動画(本記事と内容は同じです)

ビルダーモード⇔エディターモードの切り替え

右[Shift]キーを押すと、ビルダーモードとエディターモードが切り替えられます。

⏭️動画の解説箇所へ

エディターモード全体の操作

エディターモードを開くと、普段のマイクラのゲーム画面とは全く異なる、3D編集ソフトのようなGUIが表示されます。

まずは、基本的な操作方法を説明します。

左クリック・左ドラッグ:視点移動

前後左右の移動は通常通り[W][A][S][D]キーで可能ですが、視点移動は左クリックしながらする必要があります。

  • 左ドラッグ:回転
  • Ctrl+左ドラッグ:アークボールカメラ(中心点に対して回す)
  • Ctrl+右ドラッグ:カメラをパン(水平・垂直移動)

※ 設定でBlender風の操作方法にもできる

⏭️動画の解説箇所へ: A-1.視点移動・移動速度

コピー&ペーストなどの基本操作

  • Ctrl+C:選択範囲のコピー(選択は後述する選択系ツールを用いて行う)

  • Ctrl+X:切り取り・移動、Ctrl+V:貼り付け 切り取り・移動

    移動および貼り付け時は以下の機能が利用可能

    • ギズモを使って位置調整・回転
      • 軸矢印:移動
      • 中心ノード:ドラッグで中心点移動
      • 回転リング:回転
        • 90度回転を無視して斜め配置も可能

          右上の「Unlock Rotation」のチェックを外すと可能になる

    • Ctrl+R:時計回り回転
    • Ctrl+F:マウス方向に反転
    • Del:キャンセル
  • Ctrl+Z:元に戻す、Ctrl+Y:やり直し

  • Ctrl+C → Ctrl+P:コピーした領域をブループリント(設計図)として書き出し(後で再利用できる)

  • 中クリック:アクティブブロックの切り替え

⏭️動画の解説箇所へ: A-3.コピー・貼り付け・回転

各ツールの説明

基本的にツールの各機能を使用する場合は、ワールド上のブロックを右クリック・右ドラッグして使用します。

(もちろんGUIのボタン押下は通常通り左クリックです。)

各種オプション、設定変更は左側のメニューから行います。

ツールの分類

⏭️動画の解説箇所へ: ペイント系・ドロー系・マニピュレーション系の違い

選択系ツール

ボックス選択

ワールド上を右ドラッグして直方体領域を選択する。 左メニューから座標で選択も可能。

選択範囲は、移動ギズモで微調整でき、[Enter]キーで確定する。

ボックス選択

⏭️動画の解説箇所へ: A-2.ボックス選択

マジック選択

ワールド上を右クリックすると、それと同じ・類似する隣接ブロックを選択

  • オプション
    • モード:「同じ種類」とみなす基準を変更する
      • ブロック:同じタイプのブロック(ブロック状態にかかわらない)
      • ブロック状態:同じ状態のブロック
      • 固体:固体ブロック(花や水などは含まれなくなる)
      • どれでも:空気以外の直接隣接するすべてのブロック(固体も非固体も)
    • 上限:最大何ブロックまでか
    • 範囲:ブロックの間の隙間を超えて探索可能にする
      • 例:茂みの葉っぱの間の空気を無視して茂み全体の葉を選択
    • 表面のみ:外側のみにするかどうか

マジック選択

⏭️動画の解説箇所へ: A-6,マジック選択

フリーハンド選択

ブラシで塗ることで、ブラシが触れた範囲に含まれるブロックを選択。

左メニューからブラシの形状や大きさを変えることができる。

⏭️動画の解説箇所へ: A-7.フリーハンド選択

投げ縄選択

右ドラッグで囲った範囲の表面のブロックを選択。

  • オプション
    • Depth: 表面からどのくらい深くまで選択するか
    • Include Non-Solid: 非固体ブロック(水など)も選択に含むようにする

投げ縄選択

⏭️動画の解説箇所へ: A-8.投げ縄選択(Lasso Select)

選択範囲の追加、差分等

選択系ツールの使用時、左メニューの「モード」を変更すると、 既存の範囲にさらに追加、差分をとるなどのオプションを選択できる。

  • 範囲を追加して複数の家を選択した例 範囲の追加

  • 「差分」モードにしてドーナツ状の形状を選択した例 範囲の差分

※選択できないというトラブルが発生した場合、たいていはモードが誤って「差分」になっているので、「追加」に切り替えよう

⏭️動画の解説箇所へ: A-9.選択範囲の追加・差分

選択範囲に対して実行する各種ツール

上部[選択]メニュー内

  • クリア:現在の選択の解除

  • マスク:選択範囲内で、ブロックに一致するもののみ選択

    • 論理式を使って選択できる
    • マスクツールのウィンドウが表示されている間のみ有効 マスクツール

    ⏭️動画の解説箇所へ: A-10.条件に合うブロックだけ操作(マスクツール)

  • 拡大/縮小:選択範囲拡張/縮小

  • 歪める:選択範囲を歪ませる(シンプレックスノイズ)

    • 半径:ノイズのサイズ
    • 距離:歪ませる量
  • スムーズ:選択範囲を滑らかに(ガウスぼかし)

    • StdDev:平滑化の強さ
    • 閾値:どの程度の入力の重みが出力に影響を与えるようにするかの閾値
  • 境界ボックス:選択範囲を包み込むような直方体の選択範囲を作成

上部[オペレーション]メニュー内

ブループリントの作成(Ctrl+P)

木や家などよく使うアセットを保存し、いつでも呼び出せるようにする

  1. 各種選択ツールを使って領域を選択
  2. コピーする(Ctrl+C)
  3. Ctrl+Pで保存
    • 名前や作成者、タグの指定が可能
    • デフォルトの保存先:(ゲームの起動構成のパス)/config/axiom/blueprints
  • 他ユーザーともファイル共有可能
  • [ビュー]メニューから開けるブループリントブラウザからクリップボードに読み込み可能
  • スタンプツール(後述)でも配置可能

⏭️動画の解説箇所へ: C-6.スタンプ(Stamp)

ペイント系ツール

既存ブロックの表面(付近)の置き換えをするツール

ペインター

右クリックでその場所のブロックを置換する

  • オプション
    • 表面マスク:非固体ブロック(空気、水など)に隣接するブロックのみに限定 ペインター

⏭️動画の解説箇所へ: B-2.ペインター

ノイズペインター

ノイズを使ってランダムにペイントできる

  • オプション
    • ブロック:どのブロックをどのくらいの確率で出現させるか(アクティブブロック(右側)からドラッグ&ドロップでも設定可能)

    • ノイズ

      • 種類
        • シンプレックスノイズ:丘陵や波のような、なめらかで連続したパターンを生成 シンプレックスノイズ
        • ウォーリーノイズ(セルラーノイズ):ボロノイ図のようなパターンを作成
        • ボロノイエッジ:ひび割れた感じになるので、ひび割れや石のタイルの表現に便利。ボロノイ図のセル間のエッジを特に強調 ボロノイエッジ
        • メタボール:重なり合った塊・球のようなパターンを生成し、塊同士の間をなめらかにする。
        • 白(ホワイトノイズ):完全にランダムなパターン ホワイトノイズ
      • オクターブ:複雑さ(不可も増大)
      • 空隙率:大きいほどノイズパターンの特徴が小さくなる。各オクターブの周波数
      • ゲイン:大きいほど、オクターブの影響が増大。振幅。
      • シード:ノイズのシード値
      • ジッター:シードの開始点からどの程度ずらすか
    • プレビュー

      • ノイズプレビュー:白が主要なブロック、ブロックが多くなるほど色が暗くなる。黒はブロックなし
      • 累積分布・確率密度:ブロックがどのようなバランスで分布するか

⏭️動画の解説箇所へ: B-3.ノイズペイント

バイオームペインター

塗った場所のバイオームを変える。マイクラの仕様上、4x4ブロックごとに設定することになり、多少不規則になる。

  • オプション
    • 垂直埋め:Y方向全体を塗りつぶす

⏭️動画の解説箇所へ: B-4.バイオームペインター

クレン・タミネーター

地面の状態(草や花など)を一括で変更できる。

草の地面や砂の地面など、自然な表面を使うのに使用するほか、逆に除草・伐採にも使用できる。除草・伐採したいときはパターン設定、装飾をいずれもなし・クリアにする。

  • オプション
    • パターン設定
      • 石:ベースを石のみにする
      • 草:表面を草ブロック、その下に3~4マスの土、その下を石にする
      • 砂:表面が4~5マスの砂、その下に砂岩の地形にする
      • 土の地面:乾いた泥と荒い土が混ざったパターン→森林の地面や小道などに使える
      • 砂利の地面:砂利と丸石が混ざった地面
      • 肥沃な海底:海や沼地、河口、三角州の近くのマングローブのような「肥沃な」水域の地面、川底、沼地のような地面を作る
    • 装飾
      • クリア:自然生成される装飾をすべてクリアする
      • 草:草を生成する
        • 草の量
        • 高い草をはやす

クレン・タミネーター

⏭️動画の解説箇所へ: B-5.クレン・ターミネーター

グラデーションペインター

2つのブロックの間を徐々に移り変わるようなグラデーション状の模様を作る。操作方法が少しトリッキー(主観)。

  1. 右クリックで1点目(pos1)を指定
  2. 2点目(pos2)状にマウスを移動後、右クリックを押したままマウスを動かすことで、塗った場所にグラデーションが現れる。
  • オプション
    • グラデーションの種類
      • 平面グラデーション:pos1→pos2へ一方向
      • 球面グラデーション:pos1(中心)→pos2へ放射状
    • 補完
      • nearest:境界がはっきりしている
      • Linear:なめらかな遷移
      • Bezier:中央付近で急激に変化
    • ロック:グラデーションペイントをした後もpos1 / pos2をそれぞれ保持するか
    • 端に固定:pos2を超えて塗らないようにする

グラデーションペイント

⏭️動画の解説箇所へ: B-6.グラデーション(Gradient Painter)

ドロー系ツール(・標高系ツール)

地形を盛り上げたり削ったりと、形状の変更を交えたツール

⏭️動画の解説箇所へ: C.ドロー系ツール

フリーハンド描画

一番基本的なツール。右ドラッグした範囲に、球やキューブなどの形状を生み出す(アクティブブロックが使われる)。

フリーハンド描画

⏭️動画の解説箇所へ: C-1.フリーハンド描画

彫刻描き

地面の表面の方向(法線ベクトル方向)に盛り上げたり削ったりする

  • オプション
    • 半径:大きいほど球・卵状、小さいほど放射線状
    • 強度:形状の強度。指数関数的に変化
    • 反転:隆起⇔浸食などの切り替え
    • マスクY:Y軸に沿ってのみ地形をいじるようにする。なめらかになるので、上面を自然にできる
    • デノイズ(ノイズ除去):なめらかにする(荒くしたいときはオフにする)

彫刻描き

⏭️動画の解説箇所へ: C-2.彫刻描き

岩ツール

岩のような地形を生成できる。フリーハンド描画よりランダム性が増え、より自然な出来栄えになる。

  • オプション
    • ノイズ設定
      • ノイズ半径:大きいほど丸みを帯びて滑らかな、大きな塊が生成、小さいほど細かくギザギザ
      • ノイズ:ランダムさを設定
      • ノイズフィールドシード:シード値。同じ形状にしたい場合はシードをそろえる
    • スムージング設定
      • 標準偏差:大きいほどなめらかになる
      • 融合の強さ:大きいほど既存のブロックと融合しやすい

岩ツール

⏭️動画の解説箇所へ: C-3.岩ツール

溶接

溶解ツールの反対。既存の地形に沿って滑らかに侵食する(質量を減らす)。

  • オプション
    • スムージング強度:なめらかさ
    • スムージング閾値:影響する地形の特徴範囲を設定できる

溶接

⏭️動画の解説箇所へ: C-4.地形を盛る(溶接)

溶く

既存の地形に沿って表面のブロックを盛る(質量を増加させる)

  • オプション
    • スムージング強度:なめらかさ
    • スムージング閾値:影響する地形の特徴範囲を設定できる

溶く

⏭️動画の解説箇所へ: C-5.地形を溶かす(溶く)

スタンプ

右ドラッグで地上にランダムにブループリント配置する。木を植えて森林を作る際に便利。

あらかじめスタンプ化する構造物をコピー(Ctrl+C)→Ctrl+Pを押して、ブループリントとして保存しておく必要がある(先述)。

スタンプ

⏭️動画の解説箇所へ: C-6.スタンプ(Stamp)

テキスト

ワールド上にブロックで文字を形作る。フォントを選ぶことで日本語文字も使用可能。

  • オプション
    • テキスト:挿入する文字
    • Direction: 方向。(+XならX軸の正方向(西→東))
    • Font
      • サイズ:フォントサイズ
      • Use Builtin Font: 外部フォントを使用する際(日本をごを入力するときなど)にチェックを外す。
      • Select Font (Use Buildin Fontのチェックを外すと表示される):フォントのttfファイルを選択する。

テキスト

⏭️動画の解説箇所へ: C-7.テキスト

図形

ワールド上に球やキューブ、ピラミッドなどの基本図形を出現させる。

図形

⏭️動画の解説箇所へ: C-8.図形(Shape)

直線・曲線(パス)

ブロックを使って直線・曲線を描ける]

  • オプション
    • 線の種類(Curve > Type)
      • リニア(ブレゼンハム):直線。体格ブロックは塗りつぶされない。
      • リニア(DDA):体格ブロックも塗りつぶされる。半径指定可能
      • カナテリー:たるんだ線。体格ブロックは埋められ、半径を変更可能
      • キャットマル・ロムスプライン:すべての点を通過するなめらかな線
      • ベジェ曲線:始点~終点の間で、制御店を用いて曲率を変化させる。

パス

⏭️動画の解説箇所へ: C-9.直線・曲線(Path)

水埋め(Flood Fill)

指定した高さまでの空気の部分を水などのブロックで置き換える。 水やマグマ以外の通常のブロックで埋めることもできる。

左メニューで上限を変更できる(上げすぎると時間がかかるので注意)。

⏭️動画の解説箇所へ: C-10.水埋め(Flood Fill)

上昇(・下降)

円筒状や円錐状、滑らかな円錐状などの形状でブロックを盛り、 標高を上げる。 「Lower」を選ぶと逆に谷を作ることができる。

上昇

⏭️動画の解説箇所へ: C-11.上昇(・下降)

坂の作成(傾き)

2点の間の傾斜を作成する。これも操作方法が独特。

  1. 右クリックで1点目を選択
  2. 2点目にマウスを合わせ、右クリックを押したままマウスを動かすことで、塗った場所に斜面が形成される。
  • 1点目の選択で、高さの差、傾斜角度、2転換距離を指定する三角形が表示
  • 右ドラッグで傾斜角度の表示と慣性系のイメージ図が表示される
  • 2つのモード
    • 平面モード:平らな平面
    • 円錐モード:1点目を中心とした円錐になる

傾き

⏭️動画の解説箇所へ: C-12.坂の作成(傾き)

マニピュレーション系ツール

地形の手直し・仕上げをする

⏭️動画の解説箇所へ: D.仕上げ系(マニピュレーション)ツール

スムーズ

右ドラッグした個所をなめらかにする(ガウスぼかし)

⏭️動画の解説箇所へ: D-1.滑らかに(スムーズ)

「?める」(歪めるの誤翻訳?)

凹凸をつけて歪ませる

  • 軸を分離ボタンで特定の方向のみ歪ませられる

⏭️動画の解説箇所へ: D-2.歪ませる(?める)

荒める(荒らす)

地形に凹凸をつけてギザギザにする

  • 面パラメータ:荒らした結果、ブロックのいくつの面が空気に触れるようにするか
  • 比率:高いと地形により劇的な変化が生じ、起伏ある地形になる

⏭️動画の解説箇所へ: D-3.荒く(荒める)

砕く

ボロノイエッジノイズにより地形を粉砕/亀裂を追加する

砕く

⏭️動画の解説箇所へ: D-4.砕く

突き出す

面を選択して押し出す

  • 特定のブロックのみを選択して押し出すこともできる
  • 移動モードにすると、元のブロックが消える→壁や天井を移動したいときに便利

押し出し

⏭️動画の解説箇所へ: D-5.突き出す

その他ツール

定規ツール

2点間の距離を測定できる

  • 表示される情報
    • 全長(ユークリッド距離):直線距離
    • 全長(マンハッタン距離):2点の移動に、何マス必要か。(X,Y,Z方向にのみしか移動できないときに、到達に何マス分かかるか)
    • 最小値・最大値:座標の最小・最大
    • 境界サイズ:2点を含む最小の直方体のサイズ
    • ヨー:平面での角度
    • ピッチ:垂直方向の角度
  • ピン止めすることもできる

⏭️動画の解説箇所へ: E-1.定規

ターゲットブロックの情報表示

右上の「ターゲット情報」タブを開くと、ブロックの種類、位置、バイオーム、カメラからそこまでの距離が表示される

履歴

右のウィンドウに、編集履歴(元に戻す、やり直すの履歴)が表示されている。

  • 左クリック:その時点まで戻す
  • 右クリック:カメラを編集の中心に移動

ビュー(タブ)

複数の視点(異なるディメンション含む)をタブで切り替えられる

ビュー(タブ)

⏭️動画の解説箇所へ: E-2.タブ機能(ビュー)

ワールドのプロパティ

右下から切り替えられる。時刻や成長速度、ブロックの重力の有無、モブのスポーンなどをコマンドを使わずともGUI上で操作可能。

ワールドのプロパティ

⏭️動画の解説箇所へ: E-3.ワールドのプロパティ

担当:Null_p なる(Null_p)

AxiomModマイクラマイクラJavaEdition建築

Axiomの建築モード「ビルダーモード」の使い方